帰宅後、眠れぬ一夜を過ごした話
飛行機の振替は航空会社が勝手にやってくれて、その便を受け入れた私は、一旦帰宅することにしたが、その時もうひもじくて死にそうだった。
なにしろ、機内食3タテに備えて昼間から断食していたのだ、マジで。
こんな時に限って。
ふらふらになっていた私はひとまず絶対に持ち帰りたくないスーツケースをストレージサービスへ預け、24時間営業のタリーズへ雪崩れ込んだ。
その時で2時を回るかという時間にも関わらず、店内はほぼ満席。寝落ちしている人も多い。
みんな楽しみに来ているはずなのに、楽しむことに疲れ果てている。大昔よく遊びに行っていた、六本木スクエアビルの3時過ぎのバーフロアを思い出す。
あれ?
タリーズのスパゲッティってこんなに美味しかったっけ…?
普段食べつけない物を食べたからか、焦りと苛立ちなのか、私の頭も胃袋もすっかり混乱している。もちろん、お店のものが不味いっていうわけじゃないけど。
それからホテル代でもタクシー代でも補償があると聞いて、心置きなくタクシーに乗った。
保険の補償を参考に、上限はだいたい3万円と考えてもタクシーに乗るのは躊躇がなかった。
翌日(当日の夜)の羽田折り返しの電車賃も、なんならさっきのタリーズも一旦請求しよう。ワンチャンあるかもしれない。
それよりリュブリャーナのホテルだ。連泊の後半部分は残して、一泊分だけキャンセルしたい、ノーショーにはしたくない、ホテルへメールはした、でも返事がない。
結局私は帰宅してもほぼ一睡もできなかった。